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筆者、鹿丸(しかまる)の適当な雑記ブログ

悲惨すぎない???『最貧困女子 (幻冬舎新書)』を読んだ感想

こんにちは!筆者の鹿丸です。今回はノンフィクション本である『最貧困女子』を読んだ感想を書きます!

『最貧困女子』は、いわゆる貧乏な女性を取材した書籍ではなく、現実という言葉の冷淡さを改めて感じずにはいられないほどに過酷な家庭環境に育った少女達が、居場所と日銭を求めて、街を舞台に空虚なサバイバル生活をする様子を取材したドキュメンタリー的作品です。

私が中学生の頃、クラスメートの女子2人が援助交際をしていると聞いて、それは、それは驚いたものです。もちろん単純に比較できる問題ではありませんが、この本に収録されている少女達の惨状は、「クラスメートが援助交際してた」という事態よりも、数段上をいく、マジで悲惨きわまりないものです。

先ず基本的に、登場する少女には事実上、帰る家がない。実家は健在でも、帰宅しないで路上を彷徨っている方が、いくらかマシ。そんなイメージです。

中高生くらいの年齢で本来安心して過ごせるはずの実家そのものが危険地帯のような状況だと、全員がそうなるとは限りませんが、かなりの確率で違法な売春ビジネスに取り込まれてしまうようです。

『最貧困女子』の記述によれば、地元の不良グループ(?)と表現すればいいのかわかりませんが、とにかく同じように実家が地獄じみた環境の子が自然とコミュニティを形成し、そのコミュニティ自体が組織的な売春の温床になるという、おぞましい不の連鎖みたいなことが実際に多発しているそうです。

それだけでも十分にマジでヤバイ話なのですが、私が特に悲惨だと感じたのは、漫画喫茶で寝泊まりし、売春で日銭を稼いでいるような層の中には障がいを持った少女がけっこう多いらしいということです。

特に知的障がいを持った年端もいかない少女が路上で売春サイバイバル生活をしているという実態には度肝を抜かれました。

よく貧困の連鎖という言葉を耳にしますが、確かにどんなに地頭が良くて才覚に恵まれている人でも、あんな環境で幼少期~思春期を過ごさざるを得ない境遇であれば、その子もまた、深刻な歪みを抱えて生きていく道に否応なしに陥ってしまうのだなと思いました。

そして悲しいことに、行政の福祉ネットワークは彼女達を救う手立てをほとんど持たないのです。あれは自己責任論なんかで片付けられる問題ではけっしてありません。彼女達は限りなく被害者に近い存在です。

劣悪な家庭環境、障がい、貧困、売春、軽犯罪。そういったキーワード無しには語ることのできない惨状を描いた力作でした。行政は少女達に全力で救いの手を差し伸べるべきです。特に未成年には手厚い保護が必須です。全て日本国民には健康で文化的な生活を送る権利が保障されているのですから。

 

最貧困女子 (幻冬舎新書)

最貧困女子 (幻冬舎新書)